「時間」をテーマにした小野寺法仁氏の初個展。「身近なものの中に、時間の方向性を感じるものを撮影。時間の痕跡を写真に収めることで、自身の時間への向き合い方を再確認した」と語る。プリント作品約16点の展示のほか、プロジェクターで約40作品を投影する。
<ステートメント>
「時間」という普遍的なテーマに向き合っている。もちろん結論が見える話ではないが、日々楽しみもがきながら、この永遠のテーマに取り組む価値があると思っている。
私の考える時間は方向性だ。過去と未来、それぞれの方向には異なる意味があり、共に今という瞬間から時間の流れがはじまり、私たちはその流れの中で生きている。過去は経験であり、未来は可能性である。過去は変えることができず、未来はどうなるかわからない。そんな何人たりとも抗えない切なさが時間の価値をより高めているとも言える。
身近なものの中に時間の方向性を感じるものを撮った。時間の痕跡はいたるところにあり、それを写真に収めることで、自身の時間への向き合い方を再確認でき、過去と未来という時間の方向性を意識することで、今という限られた瞬間の尊さを感じる。
<プロフィール>小野寺法仁 オノデラ ノリヒト
1964年千葉県生まれ。2003年に株式会社ディレクターズクラブ(広告代理業)を設立。57歳で自身のアップデートのため写真の道を志し、京都芸術大学芸術学部写真課に入学、現在4年生。身近にある痕跡から何らかのメッセージを感じるものを撮影している。将来スナップも撮ってみたいと密かに思っている。
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